近江鉄道と信楽高原鐵道は、スマートフォンで購入・利用できるデジタル乗車券を2021年11月26日(金)から発売開始します。
RYDE(東京都渋谷区)との3社提携により各社が発売する1日乗り放題乗車券のデジタル化が実現し、非対面・非接触でより安心して鉄道利用ができるようになります。アプリ「RYDE PASS」上での発売が開始するのは、「びわこ京阪奈線フリーきっぷ」「ワンコインスマイルチケット」「信楽高原鐵道フリー乗車券」の3種類のデジタル乗車券です(利用可能エリアの路線図と詳細は下図を参照)。
初心者向けの手びねりコース オリジナル信楽焼たぬき作り体験も「信楽陶芸村」(提供: じゃらん)
「びわこ京阪奈線フリーきっぷ」(大人1,050円・小児530円)は、近江鉄道線と信楽高原鐵道線が貴生川駅を介して全線で終日何度でも乗り降りできるおトクな乗車券です。通年で発売されますが、利用できるのは土日祝日に限られます。彦根城や多賀大社などの有名スポットが点在する近江鉄道沿線の湖東エリアと、日本六古窯の一つで信楽焼の里として知られる信楽高原鐵道沿線をカバーしており、広範囲での観光地巡りに便利です。
「ワンコインスマイルチケット」は、大人500円・小児100円というワンコイン価格で近江鉄道全線(本線・多賀線・八日市線)が1日乗り放題となる乗車券です。利用は金・土・日曜および祝日限定となります。東近江市をはじめとする近江鉄道沿線10市町および滋賀県が近江鉄道の利用促進を図るため、通常より大幅におトクな価格設定により12月12日(日)までの期間限定で発売します。
「信楽高原鐵道フリー乗車券」(大人940円・小児480円)は、信楽高原鐵道の貴生川駅〜信楽駅間が全線、当日限り乗り降り自由となります。通年発売で利用曜日の制限はなく、平日も含めて毎日利用可能です。大小さまざまな狸が迎える焼き物の町・信楽の散策はもちろん、信楽高原の急勾配を走る列車の車窓からは草花や新緑、紅葉など素朴で美しい自然を楽しむこともできます。
いずれの乗車券も「RYDE PASS」をダウンロードし、会員登録またはログインしてからクレジットカード、Google Pay、Apple Payのいずれかの決済方法で購入します。利用日当日は乗車前に購入済み乗車券の「利用を開始する」ボタンをタップし、乗り降りの際は駅係員または乗務員に乗車券画面を提示します。なお、1台のスマートフォンで複数人分をまとめて購入することもできますが、購入後の人数変更はできません。
RYDEは全国の交通事業者や自治体との提携を進めており、地域交通をわかりやすく、簡単に利用できるようにするためのデジタル化を支援しています。今回の近江鉄道および信楽高原鐵道との取り組みにより、沿線エリアの人の流れを活発化させ、地域の活性化にもつなげていきたいと話しています。